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2月1日 MHL教育プログラムインストラクター養成研修会

昨日の朝、突然あんぼさんに誘われて
NPO法人地域精神保健福祉機構コンボ主催の
「中学校におけるメンタルヘルスリテラシー教育プログラム
インストラクター養成研修会」
に参加することになりました。
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思春期の中学生は精神疾患が初めて発症する好発期
にあたり、早期発見・早期介入の糸口にしたいとの目的でした。

総論は賛成です。

しかしながら、まだこのプラグラムは完成されたものではないという
印象を受けました。

学校でメンタルリテラシーを行うにはいくつかの方法があります。
①「総合的な学習」で長期にわたったプログラムを導入してもらう。
②「保健体育」などの単元に即した時数の中でのプログラムを作る
③ワンパッケージの講演会的な企画ものとのして取り上げてもらう。

短期・中期・長期のプログラムで学校の年間指導計画に
柔軟に対応できるものではないと学校の受け入れは難しい。

また、「知識を得ることで相談窓口に繫げ疾患の早期発見や
予防に寄与するきっかけを作る」とのことですが、
「知識を中途半端に理解することで偏見を助長しないか」
「親が精神疾患を有していた場合など心の揺らぎを生じさせないか」
などの不安もあります。私の息子も間もなく思春期です。不安です。

さらにデイケアにいて思うのですが、最も課題なのは
「家族の理解」です。
疾患の発症が疑われた場合家族は受け入れない可能性があります。
それをどう相談機関やHpに繫げるのでしょうか。

「とりあえずきっかけを与えるのがインストラクターの役割」とはいえ
生徒たちが疾患の不安を訴える件数が増えた場合
教職員・CP・SSWはどういう対応が求められるのでしょうか。

「実践校が少ないので開発してほしい」という要望だけでは
なかなか慎重にならざるを得ないなーと思いました。
自分にできることは「精神疾患について勉強をした精神障害当事者」
としてお話しする場面なのかなーって思いました。

もちろん授業はできるけど、僕がやるなら「疾患への理解」だけでなく、
WRAPをベースにした「ストレスマネジメント」に重点を置きたい。
「リテラシー」だから知識も含めて自分のメンタルヘルスをある程度
コントロールできるスキルを身につけることも大事かなーって思うな。

教職員研修会・家庭教育学級などの企画を利用して教職員・家族の
理解を深めることも重要だと思います。

相談したいと思った時に生徒が相談先の選択肢を幾つか知っている
ということは確かに大事だとは思いました。

興味深いお話でした。ぜひ今後も研究を進めてほしいと思いました。
自分がインストラクターになるかは…
まずはWRAPファシリテーターになってから考えます。
自分にも優先順位をつけなくちゃ、です。

いずれまたコンボの事務局長さんとのつながりができました。
コンボの皆さん、今後もご縁があると思います。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

また、新たな出会いもありましたし、
県立大の先生方、「ACTから地域生活支援を学ぶ会いわて」の方には
すっかり覚えて頂きました。
皆さんに私たちの活動にも理解を示して頂きまして、ありがたいです。
今後何かご協力できることがあればお声をかけてください。

大変勉強になったし収穫の多い一日でした。

(駿河)
by wrap_iwate | 2012-02-01 06:03 | 今日のできごと